巴乙第12節のデータ解析

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巴乙第12節のデータ解析

データが暴く混乱の裏側

ロンドンの自宅で雨音と同時に走るPythonスクリプト。今週のバエスB第12節、30試合以上のデータを解析完了。見た目は混沌とした展開だが、モデルにとっては完璧な分析対象だ。

トップ4チームはわずか1ポイント差。勝ち点10を超えるチームもおらず、まさに『混沌』という名のサッカーが続いている。そして混沌こそが、モデルにとって最も好ましい状況だ。

ハイライト:論理と運の狭間で

最大の注目はビトリア対アヴァイ。89分に同点ゴールで1–1に。私のモデルは68%の確率で0–0ドロー予測——まさに近かった!しかし人間のミス(あるいは天才)が勝利した。

クリチウマ対アヴァイも激闘だったが、63%のボール保持率にもかかわらずxGは平均より0.5ショット近く下回り、期待値との乖離が顕著だった。

またブラガンティーノ対コリチーバでは0–1という潔い勝利だったが、相手は自陣内でのチャンスを2度失った。高価値シュートを作り出したものの、決定力不足が響いた。

戦術深掘り:賢く戦ったのは?

ゴイアス対アトレチコ・ミネイロでは4–0の大敗だが、前半67分までは守備構造は安定していた。危険ゾーンへのパス数は試合平均3回と低く、プレッシングも積極的だったが、圧力に耐え切れず崩れた。

一方でアマゾナスFCはセットプレーからの得点で好成績を収めた。前シーズンはセットプレーでの期待ゴール(xG)に大きく後れ取っていたが、今週はコーナーキックだけで+3xGを記録した。

結果ではなく『パターン』を見極めることが重要だ。今のデータからは明らかに『潜在能力と実行力』のギャップがこれまで以上に広くなっている。

今後の見通し:何が待つのか?

次戦はモメンタムと数学のぶつかり合いとなるだろう——クリチウマ対フィゲイレンセ(本記事未掲載)。過去6試合でのフォーム傾向から見ると、ボール保持率+8%、ターンオーバー-15%と改善中。xG差も-0.9から+0.4へ上昇している。

しかし数字だけではわからないのがサッカーだ——特に逆転された時の対応を見極めよう。

またアヴァイも3連敗からの復調を見せつつある。今週末のゴイアス戦で勝利すれば、「まだプレイオフ圏内」への可能性が高まるかもしれない——たとえ現時点では統計的に不利でも。

xG_Philosopher

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