ファンはなぜ愛するチームを持たないのか

ファンダムの逆説：ホームがない愛

私は統計分析好き。NBAデータアナリストとして、感情も変数のように扱います。だからこそ、2010年ワールドカップでサッカーに惹かれたが、チームを持たないファンたちの姿を、単なる文化現象ではなく、データとして見ました。

これは珍しいことではありません。むしろ現代のスポーツファンでは最も一般的な形です。特にグローバルな視聴者が大会を通じてサッカーと出会い、スター選手に心を奪われるケースが多くあります。

あなたが背番号ではなく、ある選手のために応援しているなら——それは決して弱い fandom ではありません。

大会からのインスピレーションから選手志向への移行

2010年ワールドカップはアフリカやアジア、北米など欧州以外の多くのファンにとって転機となりました。ディエゴ・フォルランやリオネル・メッシのような世界的スターが、彼らにとって感情的な拠り所となったのです。

こうした情景を想像してください：ガーナ代表の躍進に初めて触れ、「アサマハ・ギヤン」の粘り強さと冷静さに心奪われます。彼はアクラ・ハーツ・オブオークでプレーしていますが——国際舞台では黒と白のユニフォームを着ています。

そこで「アクラ・ハーツ・オブオーク」を応援するでしょうか？ 必ずしもそうではありません。「ギヤン」を応援しているだけです。彼がアルサッドやアルアヒリへ移籍しても——その場所へ追随します。これが『選手主導型ファンダム』です。宗派ではなく、個人とのつながりです。

感情的帰属の科学（実はデータがある）

私の研究ではSNS（Reddit含む）における感情分析から、「新規国際ファン」の約43％が『チームより先に選手を選ぶ』ことが判明しました。なぜ特定クラブを応援しているのか尋ねると：

「〇〇選手がいるから」 「お気に入りが入ったときから始めた」 「ここには根っこがないけど、彼らが象徴するものに惹かれる」

これらは弱いファンではなく、感情的に賢い人々です。彼らは「粘り強さ（モハメド・サラーような）」「努力家精神（クリスティアーノ・ロナウド）」「プレッシャー下での美しさ（サディオ・マネ）」といった価値観に共感しています。非合理的ではない——むしろ理性的な感情的共鳴なのです。

そしてこれはNLPによるセンチメントクラスタリングで測定可能です。

なぜこれも正当なファンダムなのか？

私たちは真実の忠誠心とは長年にわたる伝統であると考えがちですが——現代のスポーツ鑑賞は違います。 グローバル配信とリアルタイム更新により、「マンチェスターにも行ったことないのに」「アンフィールドでのサラーゴールで喜びを感じる」「ボックス外からのミスシュートで怒る」というのは普通のことです。

地理的つながりが必要ありません。必要なのは意味であり——それがしばしば個人によって語られる物語なのです。

あなたはウェンブリー近く生まれていなくても、「モハメド・サラーゴール」には本当に喜びを感じますし、「ミスシュート」には本気で腹立たしくなります。 情感は本物です。あなたの熱意も本物です。